2012年7月14日土曜日

―母子父の判断例2―

_次に引きこもりは悪なのかを考える。
 子供が引きこもりで、母親が悩んでいるとし、父親も悩んでは
いるが、家庭をあまりかえりみないとして、そのまま母子父の関
係にあてはめる。
 母親は子供の世話をやいているので、母は「入」とする。
 子は引きこもりなので「入」で、この状態は変更できないもの
とする。
 父親は今のところ積極的に解決しようとしていないので父は
「出」で考えてみる。

―入入出―凹凹凸(||¦)
 母と子が「入」、父が「出」は、停滞。
 争いは始まったが、どちらも譲らず、泥沼になっている。
 仲裁する者がなく混乱している。

 まだ家庭の中での悩みであり、外部には知られていない状態な
ので、お互いになんとか我慢していられる。
 この状態を改善するために子が「入」のすべてを見てみる。

―出入出―凸凹凸(¦|¦)
 母が「出」、子は「入」、父が「出」は、転機。
 新しい者が勝ち、状況が変化する。
 古い考えが通用しなくなり、混乱する。
 新産業の誕生。

 母親が子供に古い考えを押し付けてはいないだろうか?
 引きこもりを悪と考えるのではなく、新しいライフスタイルと
考えてみる。
 家庭のことは子供に任せて女の子なら専業主婦、男の子なら専
業主夫の状態にし、母親は外に目を向けて父親と一緒に収入を得
ることや趣味に打ち込むようにしてみる。
 どちらにしても子供がひとり立ちできなければ意味がないので、
その訓練になるだろう。

―出入入―凸凹凹(¦||)
 母が「出」、子は「入」、父も「入」は、投資。
 主導権を握っていた方が譲り、新しい者が力を得る。
 新規参入。

 こちらも母親が子供に自分の仕事を譲り、少し距離をおく。そ
して、父親が子供に自分の仕事の手伝いをさせるなど、子供に助
けを求める。
 子供の新しい発想を利用して事業を始めるのもいいだろう。
 子供がダメになったと決めつけるのではなく、子供の才能をよ
く見極めることだ。

―入入入―凹凹凹(|||)
 母も子も父も「入」は、対抗。
 お互いに譲り合わない、綱引き状態。
 にらみ合いが続いて、解決の糸口が見つからない。

 この状態が一番最悪だろう。
 母親も父親も子供を閉じ込めているだけで、さらに引きこもり
の状態を助長しているようなものだ。
 自分たちが正しく、子供は異常と考えている限り、何も解決し
ない。

 以上のように、子供が役に立つことを自覚するように、親はサ
ポートすることで、子供が自信を取り戻せば、家庭は強固になり、
発展も期待できる。