2012年12月29日土曜日

20―光光影 出出出―凸凸凹 凸凸凸

 噴出。
 火山が爆発し溶岩が噴き出る。
 液体でも一点に力が集まれば強固になる。だがそれは長続きし
ない。
 じっとがまんしていれば、いずれ落ち着く。
 3+1=+4:木曜日の午前***固まって安定する。形が見
えてくる。

¦¦|¦¦¦ 雷地豫(らいちよ)

○易経の解釈

 豫(よ)は前兆ということで、時代の変わり目や世代交代が起
きる可能性がある。

 初六は、かけ声倒れになる。損失が大きい。
 六二は、何事にも動じない。そして、あっけなく終わる。信念
を貫いて得るものがある。
 六三は、用心深い。だから、好機を逃す。決断が遅ければ利益
は失われる。
 九四は、行動する好機だ。実行すれば大いに得ることができる。
余計なことに惑わされず、集中すること。支援も得ることができ
る。
 六五は、たびたび障害が発生する。しかし、そのたびに切り抜
ける。
上六は、未経験なことに直面している。そのつど修正していけ
ば、問題はない。

○易経の読み下し文

 豫(よ)は、侯(きみ)を建て師(いくさ)を行(や)るに利
ろし。

 初六は、鳴豫(めいよ)す。凶なり。
 六二は、介(かた)きこと石のごとし。日を終えず。貞にして
吉なり。
 六三は、盱豫(くよ)す。悔(く)ゆ。遅ければ悔いあり。
 九四は、由豫(ゆうよ)す。大いに得ることあり。疑うことな
かれ。朋の盍(あい)、簪(あつ)まらん。
 六五は、貞疾あり。恒(つね)に死せず。
上六は、冥豫(めいよ)す。成れるも渝(か)うることあれば、
咎なし。

○易経の原文

 豫、利建侯行師。

 初六、鳴豫。凶。
 六二、介于石。不終日。貞吉。
 六三、盱豫。悔。遲有悔。
 九四、由豫。大有得。勿疑。朋盍簪。
 六五、貞疾。恆不死。
 上六、冥豫。成有渝、无咎。

2012年12月22日土曜日

19―光光影 出出入―凸凸凹 凸凸凹

 活動。
 雷は静電気をためて放電する。
 エネルギーがたまっているのに使わなければ手におえなくなる。
 有効に利用すれば利益になるが、間違うと損害が出る。また、
知識がいくらあっても使わなければ意味がない。
 3+3=+6:土曜日の午前***揺れ動く。力を発揮する。

¦¦|¦¦| 震為雷(しんいらい)

○易経の解釈

 震は、ひびきわたるということで、くまなく情報が行き渡る。
それは人々を動揺させる。また、感動させたり、楽しませたりも
する。情報は人の行動を左右するが、嘘もあるので鵜呑みにしな
いことだ。

 初九は、情報は人々を動揺させる。また、感動させたり、楽し
ませたりもする。有益なものだ。
 六二は、情報は疑わしい。しかし、たとえ損をしても情報を得
て、行動にいかしたほうがいい。損失を悔やむことはない。いず
れ利益は戻ってくる。
 六三は、情報を聞いて我を忘れる。その情報を受け入れ、冷静
に対処することだ。
 九四は、情報に惑わされて、行動ができなくなる。
 六五は、情報に左右されて、何を信じていいか分からなくなる。
自らの意思を尊重して、決断することだ。
 上六は、情報が多すぎて収集がつかない。色々な情報に目移り
がする。そのまま行動すれば災いがある。一旦、情報を遠ざけて、
別の視点で見れば、戸惑うことはない。その結果、重要な情報を
失ってもやむおえない。

○易経の読み下し文

 震は、亨る。震の来るとき虩虩(げきげき)たり。笑言、啞啞
(あくあく)たり。震は百里を驚かせども、匕鬯(ひちょう)を
喪(うしな)わず。

 初九は、震の来るとき虩虩たり。後には笑言、啞啞たり。吉な
り。
 六二は、震の来るとき厲(あや)うし。億(はか)りて貝を喪
い、九陵に躋(のぼ)る。逐(お)うことなかれ。七日にして得
ん。
 六三は、震いて蘇蘇(そそ)たり。震いて行けば眚(わざわい)
なし。
 九四は、震いて遂に泥(なず)む。
 六五は、震いて往くも来るも厲うし。意(はか)りて有事を喪
うことなかれ。
 上六は、震いて索索(さくさく)たり。視ること矍矍(かくか
く)たり。征けば凶なり。震うことその躬(み)においてせず、
その隣においてすれば、咎なし。婚媾(こんこう)言あり。

○易経の原文

 震、亨。震來虩虩。笑言啞啞。震驚百里、不喪匕鬯。

 初九、震來虩虩。後笑言啞啞。吉。
 六二、震來厲。億喪貝、躋于九陵。勿逐。七日得。
 六三、震蘇蘇。震行无眚。
 九四、震遂泥。
 六五、震往來厲。億无喪有事。
 上六、震索索。視矍矍。征凶。震不于其躬、于其鄰、无咎。
婚媾有言。

2012年12月15日土曜日

18―光光影 出入入―凸凸凹 凸凹凹

 略奪。
 富めるものは奪われる。
 物欲があるのは悪いことではないが、目立ち過ぎると恨まれる。
また、奪われたと思う心が貧しさを呼ぶ。
 物は循環して役に立つので、いつまでも抱え込まない。
 3+2=+5:金曜日の午前***集結する。力を貯めている。

¦¦|¦|| 雷沢帰妹(らいたくきまい)

○易経の解釈

 帰妹(きまい)は目下が先に動くということで、先走った行動
は災いのもとだ。得るものはない。

 初九は、目下には補佐役をつける。そうすれば、少しはましだ
ろう。役目はなしとげられる。
 九二は、苦労は報われない。それでも不満を抑えていたほうが
いい。
 六三は、目下には簡単な役目を与える。それを繰り返して経験
をさせ、補佐役にする。
 九四は、目下の失敗には目をつむる。育てるのには時間がかか
るのだ。
 六五は、目下に大役を与えよう。今は未熟に見えてもかまわな
い。いずれ大いに活躍するだろう。その経験から得るものがある。
 上六は、役目が果たせず、経験も役に立たない。得るものはな
い。

○易経の読み下し文

 帰妹(きまい)は、征けば凶なり。利ろしきところなし。

 初九は、帰妹に娣(てい)をもってす。跛(あしなえ)能く履
む。征けば吉なり。
 九二は、眇(すがめ)能く視る。幽人の貞に利ろし。
 六三は、帰妹に須(しゅ)をもってす。反(かえ)り帰(とつ)
ぐに娣(てい)をもってす。
 九四は、帰妹に期(とき)を愆(あやま)る。帰ぐを遅(ま)
つこと時あり。
 六五は、帝乙(ていいつ)妹を帰がしむ。その君の袂(たもと)
は、その娣(てい)の袂の良きにしかず。月望に幾(ちか)し。
吉なり。
 上六は、女、筐(かご)を承(う)けて実なく、士、羊を刲
(さ)くに血なし。利ろしきところなし。

○易経の原文

 歸妹、征凶。无攸利。

 初九、歸妹以娣。跛能履。征吉。
 九二、眇能視。利幽人之貞。
 六三、歸妹以須。反歸以娣。
 九四、歸妹愆期。遲歸有時。
 六五、帝乙歸妹。其君之袂、不如其娣之袂良。月幾望。吉。
 上六、女承筐无實、士刲羊无血。无攸利。

2012年12月8日土曜日

17―光光影 出入出―凸凸凹 凸凹凸

 養育。
 雷雨により植物がいきいきと成長していく。
 やさしさだけでなく、時にはきびしさも必要。
 傷つくことを恐れていては、困難な状況にでくわした時、対処
できない。
 常に距離をおいてサポートする。
 3+0=+3:水曜日の午前***流される。逆らえば傷つく。

¦¦|¦|¦ 雷水解(らいすいかい)

○易経の解釈

 解は、ばらばらに引き裂かれるということで、安全な場所にい
ること。重要な用事がなければ外出はやめて退きかえしたほうが
いい。重要な用事があるのなら、速やかに片付けること。

 初六は、まきぞえになることはない。
 九二は、収穫があり、吉報もえられる。努力がみのる。
 六三は、背伸びをして、恨みをかうようなことをしている。い
ずれ反発が起きる。
 九四は、腐れ縁を断ち切り、出直して質素にする。そうすれば、
本当の親友が見つかる。
 六五は、余分な物は分け与えれば、社会貢献できる。皆の信頼
を得られるだろう。
 上六は、生命の危険など正当な理由があれば、他人の物を拝借
してもかまわない。それで利益を得ることも許される。

○易経の読み下し文

 解は、西南に利ろし。往く所なければ、それ来り復(かえ)っ
て吉なり。往くところあれば、夙(はや)くして吉なり。

 初六は、咎なし。
 九二は、田(かり)して三狐を獲、黄矢を得たり。貞しければ
吉なり。
 六三は、負い且つ乘り、寇(あだ)の至ることを致す。貞しけ
れども吝なり。
 九四は、而(なんじ)の拇(おやゆび)を解く。朋至りて斯
(ここ)に孚あり。
 六五は、君子、維(こ)れ解くことあらば、吉なり。小人に孚
(まこと)あり。
 上六は、公もって隼(はやぶさ)を高墉(こうよう)の上に射
る。これを獲て利ろしからざることなし。

○易経の原文

 解、利西南。无所往、其來復吉。有攸往、夙吉。

 初六、无咎。
 九二、田獲三狐、得黄矢。貞吉。
 六三、負且乘、致寇至。貞吝。
 九四、解而拇。朋至斯孚。
 六五、君子維有解、吉。有孚于小人。
 上六、公用射隼于高墉之上、獲之无不利。

2012年12月1日土曜日

16―光影影 入入出―凸凹凹 凹凹凸

 結束。
 不安な暗闇の中で火を囲み警戒する。
 存在しない幻想に惑わされて判断を誤る。
 恐怖がささいな事を重大に見せているだけ。
 集団の意思を統一する。
 2-1=+1:月曜日の午前***光に照らされる。認識され
る。

¦||||¦ 沢風大過(たくふうたいか)

○易経の解釈

 大過は大き過ぎるということで、かろうじて持ちこたえている。
逃げたほうがいい。そうすればやり直せる。

 初六は、用心深い。だからつけ入る隙がない。
 九二は、退く時を知らず、利益をむさぼっている。いいのは今
のうちだけだ。
 九三は、かろうじて持ちこたえているだけ。このままでは災い
を避けられない。
 九四は、持ちこたえる力がある。だから得るものがある。しか
し、他に気をとられると、足をすくわれる。
 九五は、明らかに粉飾して、支持者を集めている。騙している
わけではないので、責めることはできないが、誉められることで
もない。
 上六は、機会を失っているのに行動し、利益を失っている。や
がては破綻するが、いい経験になるだろう。

○易経の読み下し文

 大過は、棟(むなぎ)が橈(たわ)む。往くところあるに利ろ
し。亨る。

 初六は、藉(し)くに白茅(はくぼう)を用う。咎なし。
 九二は、枯楊が稊(ひこばえ)を生じ、老夫その女妻を得たり。
利ろしからざることなし。
 九三は、棟が橈む。凶なり。
 九四は、棟が隆(たか)し。吉なり。他あれば吝なり。
 九五は、枯楊が華(はな)を生じ、老婦その士夫を得たり。咎
もなく誉れもなし。
 上六は、過ぎて渉(わた)り、頂きを滅す。凶なれども咎なし。

○易経の原文

 大過、棟橈。利有攸往。亨。

 初六、藉用白茅。无咎。
 九二、枯楊生稊、老夫得其女妻。无不利。
 九三、棟橈。凶。
 九四、棟隆。吉。有他吝。
 九五、枯楊生華、老婦得其士夫。无咎无譽。
 上六、過渉滅頂。凶无咎。