略奪。
富めるものは奪われる。
物欲があるのは悪いことではないが、目立ち過ぎると恨まれる。
また、奪われたと思う心が貧しさを呼ぶ。
物は循環して役に立つので、いつまでも抱え込まない。
3+2=+5:金曜日の午前***集結する。力を貯めている。
¦¦|¦|| 雷沢帰妹(らいたくきまい)
○易経の解釈
帰妹(きまい)は目下が先に動くということで、先走った行動
は災いのもとだ。得るものはない。
初九は、目下には補佐役をつける。そうすれば、少しはましだ
ろう。役目はなしとげられる。
九二は、苦労は報われない。それでも不満を抑えていたほうが
いい。
六三は、目下には簡単な役目を与える。それを繰り返して経験
をさせ、補佐役にする。
九四は、目下の失敗には目をつむる。育てるのには時間がかか
るのだ。
六五は、目下に大役を与えよう。今は未熟に見えてもかまわな
い。いずれ大いに活躍するだろう。その経験から得るものがある。
上六は、役目が果たせず、経験も役に立たない。得るものはな
い。
○易経の読み下し文
帰妹(きまい)は、征けば凶なり。利ろしきところなし。
初九は、帰妹に娣(てい)をもってす。跛(あしなえ)能く履
む。征けば吉なり。
九二は、眇(すがめ)能く視る。幽人の貞に利ろし。
六三は、帰妹に須(しゅ)をもってす。反(かえ)り帰(とつ)
ぐに娣(てい)をもってす。
九四は、帰妹に期(とき)を愆(あやま)る。帰ぐを遅(ま)
つこと時あり。
六五は、帝乙(ていいつ)妹を帰がしむ。その君の袂(たもと)
は、その娣(てい)の袂の良きにしかず。月望に幾(ちか)し。
吉なり。
上六は、女、筐(かご)を承(う)けて実なく、士、羊を刲
(さ)くに血なし。利ろしきところなし。
○易経の原文
歸妹、征凶。无攸利。
初九、歸妹以娣。跛能履。征吉。
九二、眇能視。利幽人之貞。
六三、歸妹以須。反歸以娣。
九四、歸妹愆期。遲歸有時。
六五、帝乙歸妹。其君之袂、不如其娣之袂良。月幾望。吉。
上六、女承筐无實、士刲羊无血。无攸利。