2013年1月26日土曜日

―季節を加えた判断例、その9―

ライバルを出し抜く方法、その6


 この中で、例えば 『「影光光 入出出」(秋の曇った日)は
飛躍』にしたいと思えば、

37―影光光 入出出―凹凸凸 凹凸凸
 飛躍。
 追い風に乗り順調に進む。
 目標がはっきり見えて障害がない。
 自信をもって行動すれば怖いものはない。
 孤立せず、他の模範になるように指導する。
 -0-0=-0:日曜日の午後***揺さぶられる。影響を受
ける。

|¦¦|¦¦ 艮為山(ごんいさん)

○易経の解釈

 艮(ごん)は振り返るということで、過去をかえりみて、将来
の指針を得る。向かうところ敵なし。障害はない。

 初六は、痕跡をかえりみる。基本が大事だ。じっくりと調べた
ほうがいい。
 六二は、避難してかえりみる。誰も助けることなく、状況に流
されてしまう。あと味が悪いが、生きていてこそだ。
 九三は、限界をかえりみる。慎んで度をこさない。危険なこと
に心はひかれるものだ。
 六四は、自分自身をかえりみる。成長に役立つ
 六五は、助けるためにかえりみる。順序だてて説明すること。
そうすれば受け入れられる。
 上九は、積極的にかえりみる。得るものがある。

 ライバルを出し抜ける可能性がある。
 積極的に行動したほうがいいが、ルールを無視したり、サービ
スが悪いとか、商品に欠陥があるなどの不手際が起きないように
注意する必要がある。

 秋は収穫の時期なので、あなたや商品の知名度が上がり、信頼
が得られた頃に行動を起せば、ライバルを出し抜けるだろう。
 まずは信頼を得ることに努めるべきで、提案などはまだ早いと
いうことだ。
 「日曜日の午後***揺さぶられる。影響を受ける」なので、
休みの日にはライバルに主導権を握られる可能性があるので注意
が必要だ。

 爻(こう)を見る場合は、例えば現在が「十二月」だとすると、

 十二月:上爻の影響が強く、上九はそのままだが、上六は変爻
する。

 なので、上爻を見てみると、

 上九は、積極的にかえりみる。得るものがある。

 とあり、提案しようとしていることを詳細にチェックしてみる
と、間違いや改善点が見つかるかもしれない。

 もし現在が「一月の三十日まで」だとすると、

一月の三十日まで:上爻の影響が強く、上六はそのままだが、
上九は変爻する。

 となり、上爻は上九なので変爻することになり、

 「|¦¦|¦¦」が「¦¦¦|¦¦」に変爻したので、

「29―光光光 入出出……新天地 凸凸凸 凹凸凸
1-0=+1 ¦¦¦|¦¦ 地山謙(ちさんけん)」を見る。

29―光光光 入出出―凸凸凸 凹凸凸
 新天地。
 荒れた土地は耕せば実りが得られる。
 価値のないものを価値あるものにすることが大事。
 困難にこそ価値がある。
 完成をイメージし、夢を持ち続けることだ。
 1-0=+1:月曜日の午前***光に照らされる。認識され
る。

¦¦¦|¦¦ 地山謙(ちさんけん)

○易経の解釈

 謙(けん)は、へりくだるということで、すべてやりとげられ
る。そろそろ後進に道を譲る時期がきている。

 初六は、断っても人から乞われる。その願いに応えてこそ大成
できる。得るものは大きい。
 六二は、譲ることを知らせる。肩の荷が下りて安心できる。
 九三は、譲る相手を見つける。継承されて、名誉が残るので、
いつまでも尊敬される。
 六四は、成し遂げたら居座らない。すすんで道を譲ること。
 六五は、富は循環させてこそ意味がある。だから、滞らせる者
は排除される。これは自然の成り行きだ。
 上六は、譲ることを知らせる。だからこそ指導は厳しく行い、
意識改革をするのだ。

 営業先を変えてみる。
 新商品は、まったく考えてもみかなった所で利用されるかもし
れない。
 あえてライバルとの競争は避けたほうがいいだろう。

 今はライバルを出し抜くことはできそうにない。
 新しい手を考える必要がある。
 「月曜日の午前***光に照らされる。認識される」なので、
月曜日には積極的に市場開拓や新商品のアピールをすると注目さ
れるだろう。

 そして、上爻を見てみると、

上六は、譲ることを知らせる。だからこそ指導は厳しく行い、
意識改革をするのだ。

とあり、あなたが一歩引いて、誰かに指導を任せたり、思い切っ
てプロジェクトメンバーを変えてみるなど、大きく変革してみて
はどうだろうか。

 この他に、ライバルには支援者がいたり、あなたの方が優位な
立場にあり、支援者もいるかもしれない。そうした場合も同じよ
うに調べてみれば、決断の助けになるだろう。